本当のバリューはココにある。リシャール・ミルは「中身」で語れ!!

リシャール・ミルは、ムーブメントの革新性にも秀でる。
最新作では独創的なローターで、自動巻きを進化させた。

リシャールミル ナダル偽物 RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダル

ムーブメント情報

キャリバー: RM27-04

機能: 時、分、トゥールビヨン

直径: 32.75 x 28.95mm

厚さ: 5.84mm

重さ: 3.4 g

パワーリザーブ: 〜38時間

巻き上げ方式: 手巻き

振動数: 2万1600振動/時

石数: 19

2010年にリシャール・ミルは、ラファエル・ナダルとのパートナーシップを発表。手にした瞬間に笑ってしまうほど超軽量なRM 027は、ありえないほどの力が加わるナダルの腕の上という、過酷な環境にも耐えうるタフさと、水にも浮かぶほどの軽さを兼ね備えた驚異的なモデルだ。ナダルとリシャール・ミルの10周年を記念して、RM 027は5代目となるRM 27-04を発表したのだ。

2013年のRM27-01、2015年の27-02、2017年の27-03、そして新作の見事なRM27-04が登場。その仕様は一般的なものと比較するとまるでスーパーカーのようにも見える。ケースは、”TitaCarb”と呼ばれる新素材で作られており、過去作と同様に、ナダルがテニスをプレーしている最中に着用するよう設計されている。

スティール製ケーブルの編み方はテニスラケットにインスパイアされており、ラケットのように見せているだけでなく、プロのテニスプレイヤーが受ける衝撃やGにも対応できるように、ムーブメントを支える構造に工夫をした。

特殊な新素材を駆使したアバンギャルドかつ芸術的な外観に目を奪われがちだが、実はリシャール・ミルはムーブメント開発においても真の実力派である。その技術力は複雑機構のみならず、自動巻き機構にも注がれてきた。

「メゾン初の自動巻き時計RM 005を開発する際、それまで誰も気を回してこなかったローターによる巻き上げ効率の最適化に挑みました。そして着用者のライフスタイルに応じて最適な巻き上げ効率が得られる可変慣性モーメントローターが誕生したのです」
と、ムーブメント開発技術部長サルヴァドール・アルボナ氏は、振り返る。

頻繁に運動する人とインドア派では、腕を動かす頻度が違う。可変慣性モーメントローターには、位置を動かすことで慣性モーメントを変えられるフィンが備わる。そして慣性モーメントを減らせば運動時での過剰な香箱への負荷が軽減でき、逆に増やせばデスクワークでも十分な巻き上げが可能となる。

「通常、可変慣性モーメントローターのフィンの移動は時計師の手を借りなければなりません。それを着用者自身でコントロールできるようにしたのが、今回のバタフライローターです」
ローターは重量バランスが大きく偏るほど慣性モーメントが増え、強く回転する。多くが半円形であるのは、そのため。バタフライローターも通常は半円形で力強く回転するが、8時位置のボタンを押してスポーツモードにするとローターが二分割に開いて重量の偏りを軽減し、回転しづらくなる。

「スポーツモードにすると、ローターは巻き上げ能力を失います。一般的な自動巻きは、ゼンマイが完全に巻き上げられると巻き過ぎを防止する装置が作動しますが、この抑制装置の出番が少ないほど香箱とゼンマイの寿命が延びるのです。バタフライローターは、自動巻きの抑制装置に依存することなく、スポーツ時の過剰なローター回転による負荷を解消できる機能なのです」
リシャール・ミルの開発陣は、優れた発想力でスポーツウォッチにおける究極の自動巻き機構を生み出した。

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